患者さんが口呼吸をする原因はさまざまですが、口呼吸によって虫歯・歯周病リスクが高まります。
予防歯科において口呼吸が問題となるのは、口呼吸が口腔内の乾燥につながるためです。
口腔内が乾燥することで唾液が分泌されにくくなり、さらなる乾燥を導いてしまいます。そうなると唾液による防御機能が弱くなるため、口腔内で細菌が繁殖しやすくなります。
その結果、虫歯・歯周病が進行しやすくなり、また口腔内の細菌が増えることで口臭もきつくなってしまうことが多いです。
口呼吸を改善できれば一番ですが、虫歯・歯周病予防の観点からは、まずは口腔内の乾燥状態を防ぐことがポイントになります。
特に気を付けたい子供の場合、口腔内の乾燥や虫歯・歯周病リスクだけでなく歯列や咬合への影響も心配です。
口呼吸を続けていると唇まわりや頬の筋肉の正常なバランスが崩れて内側の圧力が強くなることで歯が口唇側へ傾斜し、いわゆる「出っ歯」といった状態になってしまいます。これは乳歯だけでなく永久歯でも起こるため審美面でも影響を及ぼします。
咬合が悪くなることで咀嚼機能も低下してしまうため、嚥下障害や消化障害にもつながる可能性があります。
成長過程や大人になった後にも影響することなので、虫歯・歯周病を防ぐという観点だけでなく、早めに口呼吸を改善しておきたいところですね!
口呼吸やお口の中の乾燥が気になる方もぜひご相談ください。